再受験生のための情報倉庫

再受験生にためになる情報を発信します。

仕事はやめる?やめない?

 

  • 再受験生は仕事をやめるべきなのか?

仕事をしながらうまくいくほど甘くない。このような意見を目にすることは非常に多いのが現状です。しかし、本当にそうなのでしょうか。

再受験を決意される方の状況は様々ですが、大きく分けると2つになります。働かないと生きていけないか、働かなくても生きていけるかです。

支えてくれる親やパートナーがいる、潤沢に預貯金がある場合は仕事をしていなくても生きていくことは可能でしょう。しかし、そうでない場合働かざるを得ません。これだけで決めてしまうことも多いと思いますが、私はこれだけで判断してしまうのは危険だと思っています。

仕事をするというのは、金銭的な面だけでなく、精神面に与える影響も非常に大きいと思います。その影響はストレスであったりマイナスなものが考えられるかもしれませんが、少しプラスの部分に目を向けてみましょう。

  • 時間を有効に使うこと

再受験生に限らず、部活や習い事をやっている生徒にも同様のことが言えますが、「時間の確保」=「勉強時間の確保」になるわけではありません。

仕事をしていないことで生まれる時間的な余裕は、時として無駄な時間をかけてしまうことに繋がってしまいます。

実際に仕事をしているときも同じことが言えます。例えば、普段なら2時間もあれば作れる程度のプレゼンを作成しないといけないときに残り4時間あったらどうでしょうか。おそらく、細部にもこだわり、ああでもないこうでもないと試行錯誤するのではないでしょうか。では、逆に1時間しかなかったらどうでしょうか。頭をフル回転させて最低限必要な情報から盛り込んでいくのではありませんか?

勉強もこれに似ている部分があります。物事の本質を捉えることであらゆる問題に応用が利くことが多くあります。このとき、機微な情報の整理に時間を割くことはしないでしょう。人間はこのようなとき、自然と優先順位をつけて優先順位の高いものから処理をしていきます。しかし、時間が潤沢にあると優先順位ではなく目についたところから処理をしていきます。これにより時間の無駄が生まれてしまいます。

逆に仕事をしていることで、「限られた時間の中で最高のパフォーマンス」が出せるようにしやすい環境が整います。

  • 社会に認められているという感覚

仕事をすることでお金を稼ぐのはもちろんなのですが、きちんと社会人としての帰属集団をもっていることになります。

仕事をやめて受験だけに打ち込むというのはかなり孤独なことです。

しかも、残念ながらまだ日本では再受験に関しては寛容とは言えません。これは大学側ももちろんですが、世論もそうです。

再受験をされる方のなかには仕事をやめることで嫌がらせにも近いようなことをされた方もいらっしゃいます。やはり、きちんと自分で稼いで税金を払うことが社会人として認められてるという感覚を生み、安心して勉強に励むこともできます。

再受験によって精神を病んでしまったらもう勉強どころではなくなってしまいます。健全な魂を保つためにも多くの再受験生には働きながら続けることをお勧めしております。

  • 背水の陣は敷かないこと

前で述べたことと似てますが、受験生のなかには仕事もやめてしまってお金もなく受かるしかないような状況に追い込む方もいます。自分を追い込んで追い込んで鍛えられるというのは確かにそうですが、少し前時代的な感覚を受けてしまいます。筋トレでもなんでも闇雲に追い込めばいいわけではありません。効果的に適切なタイミングで追い込むことが必要なのです。背水の陣を敷いてしまうと、常に追い込まれた状態になり、精神的な負担がかかり結局勉強のパフォーマンスが落ちてしまいます。

実際に私もこの状態になったことがあります。最終的によく眠れなくなり、そのせいで頭痛がひどくなり勉強もできないほど頭痛がひどくなりました。その結果薬に頼らざるを得ない状況になりました(もちろん処方薬です)。

  • 退職ではなく、まずは転職を

仕事による一日の拘束時間が十数時間にも上ってしまうとさすがに受験勉強どころではなくなってしまいます。受験勉強をするのであれば、多少給料が減っても拘束時間の少ない部署に異動を願い出ることや拘束時間、残業時間の少ないところへの転職をお勧め致します。特段の事情がなければ、食いつないでいけるだけの資金があれば十分ですから余剰資金を確保しようと思わずに、拘束時間と肉体的な疲労の少ないところを探して転職をしましょう。